車検の必要性について思う事

よくアメリカでは車検がないと言われています。欧米系の国民は、日本人以上に自己責任がしっかりしているので国家がわざわざ車検制度を設ける必要がなかったのでしょう。以前アメリカに旅行に行ったときには日本では見かけないほどのポンコツ車があると思えば、日本で見る事のない高級車があったりで共存しているのです。車検がない分だけ、びっくりするくらいの改造車も映画とかでよく見ます。一方、日本では万が一愛車に故障があったとしてもメーカーに苦情を言ったり、整備工場に文句つけたりでアメリカ人とは別次元の甘えがあるように思います。


メンテナンス不良のために多くの人間が事故で亡くなったとしたならば、規制をかけない国の責任と声を上げる。残念ながらこれが日本の風土です。多くの国民がそうであり何十年、何百年かかってもこの国民性は変わらないと思っています。おそらく日本人の中でもきちんと自立した人であれば、アメリカ流の自己責任の方が性に合うのではないでしょうか。では、車検制度の是非ですが、私は賛成派です。趣味で車いじりをしているのですが、車の検査項目のひとつひとつを理解し、その意味を考える事はとても大切な事だと思っています。極端な話、明日日本で車検がなくなっても今までの車の検査項目は自分の責任できちんとチェックするでしょう。それくらい大切な検査項目なのです。多くのアメリカ人がいくら自己責任意識が日本人より長けているとしても、車検のない国ですから車の検査項目、すなわちクルマのメンテナンスで何が重要で何が不要なのかという知識を得るチャンスがありません。


アメリカ人が全員自分のクルマを日本の検査項目に準じたメンテナンスをしているとは思えませんなので、アメリカ人は整備のポイントもわからないまま、めくらで走っているような印象もあります。私がクルマいじりが趣味と書いたように、自分で普段からメンテナンスできている人間であれば、もちろん車検は必要ありません。でもほとんどの人にはやはり必要なのでしょう。日本が築き上げたこの制度はとても立派だと思います。現実に車の性能が上がって、なおかつ基本を押さえた検査項目ですから、道ばたで立ち往生する車はほとんど見かけません。安心して1000kmでも2000kmでも無故障で旅行にもいけます。なにより素晴らしいのが国は責任を持って制度を遂行している事だと思っています。おそらく諸外国の中でも最先端の制度ではないでしょうか。